リウマチ・膠原病科
「リウマチ・膠原病内科」は、膠原病や自己免疫疾患を専門的に診療する内科の一分野です。このページでは、リウマチ・膠原病内科を受診するタイミングや、主な疾患についてご説明いたします。
膠原病とは
「膠原病」とは、体の免疫システムに異常が生じ、自分自身の組織を攻撃してしまう自己免疫疾患の総称です。
主に「結合組織(コラーゲンを多く含む組織)」に炎症や障害が起こるため、この名前が付けられています。
膠原病の基本的な特徴
- 自己免疫の異常によって起こる
- 全身の臓器(皮膚、関節、筋肉、血管、腎臓、肺など)に炎症が及ぶ
- 慢性的な経過をたどることが多い
- 症状の強い「活動期」と、比較的落ち着いた「寛解期」を繰り返す
受診の目安
以下のような症状が続く場合、リウマチ膠原病内科の受診をおすすめします。
関節の症状
- 朝、手足のこわばりが30分以上続く
- 関節の腫れ・痛みが数週間以上続く
- 左右対称に同じ関節が痛む
皮膚・全身の症状
- 原因不明の発熱、疲れやすさが続く
- 皮膚に赤い発疹、紫斑、硬くなるなどの変化
- 手足の指が寒さで白→紫→赤に変色する(レイノー現象)
筋肉の症状
- 筋力低下(特に太もも・腕)や筋肉痛が続く
その他の症状
- 口や目の強い乾燥
- 呼吸が苦しい、胸痛がある
- 血液検査で自己抗体異常を指摘された
当院のリウマチ治療の特徴
病気や治療については、できるだけ専門用語を避け、分かりやすく丁寧な説明を心がけています。
治療に対する不安や疑問があれば、どんなことでもご相談ください。
リウマチは、適切な治療を行うことでコントロールが可能な病気です。
当院では、患者さんと一緒に治療を考え、長く安心して生活を続けられることを目指しています。
専門医によるリウマチ診療
当院では、関節リウマチをはじめとするリウマチ・膠原病疾患について、専門的な診療を行っています。これまでの診療経験をもとに、患者さん一人ひとりの病状や経過を丁寧に把握し、適切な治療方針を検討します。専門的な視点から、長期的な経過を見据えた診療を行うことを大切にしています。
※ 日本リウマチ学会 リウマチ専門医・指導医 岸本和也
早期診断・早期治療を重視
関節リウマチは、早期に診断し、適切な治療を開始することで関節破壊を防ぎ、日常生活の質を維持できる可能性が高い疾患です。
当院では、患者さんの症状や診察所見に加え、血液検査や画像検査などを総合的に評価し、できるだけ早い段階で診断・治療につなげることを心がけています。
患者さんに合わせたオーダーメイド治療
リウマチ治療は画一的なものではなく、患者さんの状態に応じた個別対応が重要です。
当院では、年齢、生活背景、合併症、ご本人のご希望などを考慮したうえで治療方針を決定します。
内服薬(抗リウマチ薬)や注射・生物学的製剤などを含め、症状や治療経過に応じて治療内容を調整し、無理なく継続できる治療を大切にしています。
治療効果を定期的に評価・見直し
治療開始後も、痛みや腫れの程度、血液検査の結果、日常生活での困りごとなどを定期的に確認します。
治療効果を客観的に評価しながら、必要に応じて治療内容を見直すことで、病状の安定と再燃予防を目指します。継続的な評価と調整を行うことが、長期的なコントロールにつながると考えています。
地域医療機関との連携
より詳しい検査や高度な専門治療が必要と判断される場合には、地域の高度医療機関と連携し、適切な医療につなげています。
当院は、リウマチ診療における「かかりつけ医」として、患者さんを長期的に支えながら、必要に応じて専門医療との橋渡しを行います。
主な膠原病の種類と特徴
関節リウマチ
関節リウマチは、免疫の異常によって関節に炎症が起こり、腫れ・痛み・こわばりが続く慢性の病気です。進行すると関節が変形し、日常生活に支障が出ることがあります。早期の診断と治療により、症状のコントロールや進行の抑制が可能です。
全身性エリテマトーデス
全身性エリテマトーデスは自己免疫の異常により全身の臓器や組織に炎症が起こる病気です。皮膚、関節、腎臓、血液、神経など多くの部位に症状が現れることがあり、症状は軽いものから重いものまでさまざまです。早期診断と適切な治療により、多くの患者さんが日常生活を維持できます。
強皮症(全身性強皮症)
強皮症(全身性強皮症)は、皮膚や内臓が硬くなる自己免疫疾患です。皮膚の硬化に加え、肺・消化管・腎臓などの臓器が障害されることがあります。早期診断と治療により、症状の進行を抑え、生活の質を保つことが重要です。
シェーグレン症候群
シェーグレン症候群とは、涙腺や唾液腺などの外分泌腺に慢性的な炎症が起こり、ドライアイ・ドライマウスを中心とした症状が現れる自己免疫性疾患です。倦怠感、関節痛、皮膚乾燥など全身症状を伴うこともあります。早期診断と適切なケアにより、症状のコントロールが可能です。
多発性筋炎・皮膚筋炎
多発性筋炎・皮膚筋炎は、主に筋肉に炎症が起こる自己免疫性疾患で、筋力低下や筋肉痛を引き起こします。早期診断と適切な治療により、筋力の回復や症状の進行抑制が期待できます。
血管炎症候群(血管炎)
血管炎症候群(血管炎)は、全身の血管(動脈・静脈・毛細血管)に炎症が起こる病気の総称です。炎症により血管が狭くなったり詰まったりして、皮膚、腎臓、神経、消化管などさまざまな臓器に障害が生じます。原因は自己免疫の異常と考えられ、症状は倦怠感、発熱、皮疹、しびれ、臓器障害など多様です。早期診断と免疫抑制治療が重要で、適切な治療により多くの場合コントロールが可能です。
リウマチ性多発筋痛症
主に50歳以上に発症する、肩・首・腰まわりの強い痛みとこわばりが特徴の疾患です。炎症によって筋肉そのものではなく、筋肉の周囲や関節周囲に痛みが起こります。朝に症状が強く、日常生活が大きく制限されることがあります。
治療内容
リウマチ・膠原病の治療は、炎症を抑え、症状の進行を防ぎ、生活の質を維持することを目的に行います。主に以下の治療を組み合わせ、患者さんの状態に合わせて最適な治療計画を立てます。
薬物療法
抗リウマチ薬(DMARD)、免疫抑制剤、生物学的製剤、JAK阻害薬、ステロイドなどを用いて炎症や免疫異常をコントロールします。
リハビリテーション
関節の動きを保ち、筋力低下を防ぐための運動指導や物理療法を行います。
生活指導
症状を悪化させにくい生活習慣やセルフケアの方法をアドバイスします。
合併症の管理
感染症、骨粗鬆症、臓器障害などの合併症を早期に発見・治療し、全身管理を行います。
関連診療科
膠原病は全身に症状が及ぶため、以下の診療科と連携して診療することが多いです。
- 腎臓内科
- 呼吸器内科
- 皮膚科
- 眼科
よくあるご質問
受診・予約についてのよくある質問
リウマチ・症状についてのよくある質問
検査についてのよくある質問
治療についてのよくある質問
他院通院中・転院についてのよくある質問
よくある不安・生活面についての質問
また、ワクチン接種も重要で、新型コロナウイルス、インフルエンザ、肺炎球菌、帯状疱疹ワクチンなどが推奨されます。なお、生ワクチンについては注意が必要なため、事前に医師へご相談ください。
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